中小企業診断士|(コラム)二次試験の勉強期間中のアレコレ

二次試験までの期間って不安ですよね…

中小企業診断士試験にて、一次試験終了後から二次試験までの期間は決して長い期間ではありませんが、多くの情報を獲得しながら濃い日々を過ごす事になります。

その期間を有効に活用するための勉強方法などについてまとめていた際、ふと、その他の事で当時ふっと頭をよぎっていた事などについて、思い出した事柄をコラム風にまとめさせていただきました。

目次

勉強期間中によぎったアレコレ

私見にまみれたコラムになっていると思いますが、試験勉強に少し疲れた時などのご参考として、皆さまにも少しリラックスして読んでもらえたらと思います。

その1 受験生が語る謎のワード

独学で二次試験の勉強をしつつ、同時にインターネットやSNS等を利用して情報収集をしている方も多いと思いますが、そんな時、知識とは直接関わりは無いけれども何だか中小企業診断士の二次試験の勉強で利用している人が多そうな何かの資料やツールに関するあまり耳馴染みのないワードを聞く機会が増えると思われます。

独学で進められている方の場合、こうした周りの受験生の間で流れる情報に対して逆に過敏になってしまい、気になって調べ始めてしまう事もあるとは思いますし、実際、私もそうしたワードについて受験期間中に調べたりしたことはありました。

ただ、結論から申し上げると、あんまり気になさらなくて大丈夫です。

多くは中小企業診断士の二次試験対策を行っている予備校が大小さまざま複数存在することや、それぞれの予備校によって指導する内容や教材が異なることから発生しており、独学にとっては耳慣れない謎のワードになっているだけです。個人的には、そのワードの意味を知る為の作業や理解する作業に時間をかけるよりも、その分を二次試験の勉強時間に充てた方が良いのではないかと考えています。

結果的に、私なんかは今もそうしたワード等の意味は知らないままですが、二次試験を合格するという点においては何の影響もありませんでした。皆さんも周りへの関心はほどほどにして、独学に取り組んでもらえればと思います!

その2 模擬試験を受けるかどうかについて

高校・大学と同じように、中小企業診断士試験においても各予備校で模擬試験を受験することができるようになっています。

そして、受験時期が近づくにつれSNS等で模擬試験の結果についてアレコレとコメントされている方も増えてくると、模擬試験の受験者は比較的多いのか?受けてない自分は大丈夫なのか?と不安になることもあるかと思います。

ただ、私の個人的な見解を述べさせていただくと、模擬試験については、無理に受験しなくても全く問題ないと考えています。

受験しなくても大丈夫!と思われる理由

1.模擬試験の採点基準はあくまで予備校基準

2.二次試験当日まで成長の途中である事

3.模擬試験の結果で一喜一憂してしまう事

4.受験時間や解答確認時間で勉強した方が良い

なお、上記の理由は、本当に個人的な見解なので、模擬試験を受けている受験生や実施していただいている各予備校を否定するものではないことを申し添えておきます。

私は、模擬試験を受ける事で、自分自身の回答する目線が影響を受けてしまうような事を懸念していましたし、何より、意外と結果などを気にしてしまうところもありますので、そうした部分でのメンタルコントロールへの影響や、勉強ペースを崩されるのが嫌だったので、模試は受けないという判断をしていました。

無論、こうした受験の機会や結果を適正に活用し復習や見直し内容を昇華できる方にとっては、素晴らしいシステムだと思われますので、そういう取り組みの方針が向いている方は、是非ご活用くださいね。

その3 重要!合格基準(60点)にご用心

皆様ご存知の通り、中小企業診断士の二次試験は、論述形式で100点満点中60点を取れば各事例についての合格点であるという事になっていますね。

また、採点基準は公表していないため、何がどう得点になるのかについて詳細は不明であり、本番の結果でさえ得点開示をしなければ正確な点数は不明であるという事もご承知のことかと思います。

個人的にはこの合格基準点数については結構重要なポイントだと思っていまして、この点数に関する考え方を取り違えてしまうと勉強方針に影響を与える大きなミスをしてしまうと考えています。

60点合格を狙いとした勉強をしてしまうのはNG

独学で進めている方は特にそうですが、60点で各事例を合格する事を狙うと、かなりの確率で合格が遠のくのではないかと思っています。

一つの理由として、私自身、そんなに長い人生経験がある訳ではありませんが、基本的には練習量の上限が成果の上限であり、本番での成果という意味では、おそらく8割程度のアウトプットが限界なんじゃないか?という点です。

無論、スポーツなどの試合本番や演劇の舞台などで120%力が出せた!なんて方もいると思いますが、こと勉強、おまけに論述試験に関しては、そんな事はまず起こりえないのではないでしょうか。という事で、そもそも、やったことの100%の成果を発揮する事でさえも難しいと考えた方が良いと思います。

そうした点を踏まえると、過去問を取り組むにあたって60点を越えたら安心するのではなく、各事例を深く読みこんで、与件から抽出されるワードや何が問われているのか?に対する回答として80点をコンスタントに取れるようになるまでは取り組むべきだと考えています。

過去問に関しては、おそらく皆さん一定の回数取り組む事になるかと思いますので、そうした“慣れ”による点数の上振れを考慮しても、やはり80点を超えるスコアを狙いたいところですね。

本番で仮に8割の成果になったとしても、80点×8割=64点で十分に合格点を狙える力がついてくるのではないかと思います。もしも、60点狙いの勉強方法で満足して、本番で8割の成果であったなら、それは60点×8割=48点ですからね。。。

ちなみに、私も最初から高い点数が取れていたなんてことは無く、各事例の過去問についての対応ロジックも整っていない中で初めて取り組んだ時には、自己採点で50点以下からのスタートでした。

それでも、独学で勉強を続け、本試験の実施直前に事例によりますが70点後半~80点をコンスタントに取れるようなレベルまで努力を積み上げて試験に臨んだ結果、二次筆記試験の一発合格を勝ち取ることができました。

決して、独学で届かない到達点ではありませんので、皆様にも良い結果を掴んでもらうべく、80点基準を狙う勉強法で取り組んでもらえたらと考えています。

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その4 自己採点をする際に気を付けた方が良いこと

独学で対応している人に、一つ気を付けてほしいのが、過去問に取り組んだ後の自己採点については、決して甘く点数をつけない方がいいという事です。

どうしても自己採点していると、控えめに見ているつもりでも自分で書いた文章がとても質の高いものに見えてしまい、素晴らしい出来具合なんじゃないか?と錯覚してしまう事があります。

自己採点の基準として、ふぞろいを活用の方は合格・A答案を参考にしたり、その他の場合は予備校が公開している模範解答をベースに採点する事になると思いますが、ここで認識を間違って甘い点数をつけてしまうと、本番の試験では残念な結果に繋がってしまう恐れがありますので、本当に注意してください。

それでは、ご自身の採点基準が甘くなっていないかどうか、私の考え方を参考にしていただきまして、事例Ⅰ~Ⅲで行っていた採点基準の擦り合わせをしてみましょう。

1問20点の配点の問題に対して、次の枠内の全てを充足している回答が出来ていた場合、あなたはその回答に何点をつけますでしょうか?

・問題の目線・レイヤーに対して適正に回答している

・適切なキーワードを漏れずに抽出している

・“だなどこ”等のセオリーを含み、回答にブレがない

・文章内の因果が正しく結ばれている、一貫性がある

・それらが複数の論拠や視点から構成されている

・一次試験の知識により回答が点ではなく線や面で回答できている

いかがでしょう?

ちなみに、ここで18点以上だと回答した方については、申し訳ないですが、目線が甘いと考えられますので、もう少し厳しく自己採点を行う事をお勧めします。

私の考え方では、上記が全て対応できて16点の水準だと考えて自己採点にあたっていました。ちなみに、16点の水準とした根拠としては、以下のように考えています。

1.採点サイドが満点だと思う回答を書く事は殆ど不可能

2.与件企業に対する回答は本番一回しかできない事を加味する

3.厳しく採点した上で伸びた点数・力は本物である

こうした考え方により、自己採点で20点や18点といった点数を特に事例Ⅰ~Ⅲでつけるのは難しいと考えた方がいいと思っています。なお、事例Ⅳの場合は、明確に解答・プロセスの解がある問題も多いので、この限りではありません。

本番の時期が近づいてくるとSNS等で過去問に取り組んだ記録や、反省点の記録、その際の自己採点での得点報告などをされる方もいます(※私もそうでした)。

ただ、皆さんがどんな基準で自己採点されているかも分かりませんし、ずーっと高得点報告を実施していても、その実、自己採点基準が甘かっただけで本番の筆記試験では残念ながら結果に結びつかなかった方もいらっしゃるとは思いますので、そうした情報には惑わされずにご自身のペースで独学を進めてもらえたらと思います。

ちなみに、お気づきの方もいるかもしれませんが、上述の“その3”の話とこの“その4”の話を合わせると、80点基準を狙うという事は、過去問では初見の問題を除いて、最終的には周回を重ねてご自身で満点に近いと考えられるまで解答できる力を練り上げてほしいという事です!

厳しいですが、年に1回しかない試験であり、且つ合格率も高くはありませんので、その中でも上位に入り込むために、やはり努力は必要です!ぜひ、諦めずに最後まで頑張ってください!

まとめ

私が二次試験の勉強期間中に感じたのは以上の事でしたが、同じく独学で頑張ろうとしている皆さんの中にも、同じような内容やもっと別のことが頭をよぎることがあると思います。

上記のそれぞれのコラムでお話させて頂いたように、自分を律して頑張れば独学でも十分に筆記試験を合格する事はできますので、心配なさらずに突き進んでみてください。

皆さんの努力が、良い方向に結びつくことを祈っています!

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